建設業許可番号の読み方ガイド ─「知事許可 第〇〇号」が示す5つの情報

1. 許可番号の構造

建設業の許可番号は、次の5つのパーツで構成されています。

許可番号の例

国土交通大臣許可(特-3)第○○○○○号
○○県知事許可(般-12)第○○○○号

パーツ 記載例 意味
① 許可権者 国土交通大臣 / ○○県知事 誰が許可を出したか
② 区分 般 / 特 一般建設業 / 特定建設業
③ 更新回数 数字(0〜) 何回更新したか
④ 番号 第○○○○○号 許可の通し番号
⑤ 業種略号 土・建・電 など 許可を受けた業種コード

2. ① 許可権者:大臣許可と知事許可

許可権者は、会社の営業所がどこにあるかで決まります。

許可の種類 条件 許可権者 特徴
知事許可 営業所が1つの都道府県のみ 各都道府県知事 地域密着型。受注金額の上限はなく大型工事も受注可
大臣許可 営業所が2都道府県以上に存在 国土交通大臣 全国展開する建設会社。大手ゼネコンはほぼここ

よくある誤解:知事許可では大型工事を受けられない?

誤解です。知事許可であっても受注金額の上限はありません。「知事許可 = 小規模」ではなく、あくまで「営業所の所在地」の違いです。

3. ② 区分:「般」は一般、「特」は特定

括弧内の頭文字が区分を示します。

  • :一般建設業許可。下請発注額が4,500万円未満(建築一式は7,000万円未満)の工事まで
  • :特定建設業許可。下請発注額の上限なし

一般と特定の詳しい違いはこちらの記事で解説しています。

4. ③ 更新回数:業歴の目安が分かる

括弧内の数字は許可の更新回数です。建設業許可の有効期限は5年間で、更新のたびに数字が1増えます。

更新回数 許可取得からの年数(目安) 業歴の目安
0 0〜5年 新規取得
1〜3 5〜20年 中堅
4〜9 20〜50年 老舗
10以上 50年以上 創業50年超の可能性

注意

更新回数は「この許可番号での更新回数」です。過去に廃業・再取得した場合や、知事許可→大臣許可に切り替えた場合、カウントがリセットされることがあります。業歴の目安として参照してください。

5. ④ 許可番号:都道府県ごとの通し番号

「第○○○○○号」は、許可権者(大臣または知事)が付与する通し番号です。番号の大きさと業歴・信頼性は直接関係ありません。

6. ⑤ 業種略号一覧(29業種)

許可の標識(営業所への掲示が義務)や許可通知書には取得業種が略号で記載されます。

略号 業種名 略号 業種名
とび・土工工事業 建築工事業
大工工事業 左官工事業
石工事業 屋根工事業
電気工事業 管工事業
タイル・れんが・ブロック工事業 鋼構造物工事業
鉄筋工事業 舗装工事業
しゅんせつ工事業 板金工事業
ガラス工事業 塗装工事業
防水工事業 内装仕上工事業
機械器具設置工事業 熱絶縁工事業
電気通信工事業 造園工事業
さく井工事業 建具工事業
水道施設工事業 消防施設工事業
清掃施設工事業 解体工事業
土一 土木一式工事業

7. 実例で読んでみる

実例:「北海道知事許可(般-5)第○○○○○号」

  • 北海道知事許可:営業所は北海道のみ
  • :一般建設業許可
  • 5:5回更新 = 許可取得から約25〜30年の業歴
  • 第○○○○○号:北海道が付与した通し番号

→ 北海道に根ざし、約30年の実績を持つ一般建設業者、と読めます。

当サイトでは、全国484,523社の許可情報を無料で検索できます。取引先の許可番号や会社名を入力することで、以下の情報を確認できます。

  • 許可区分(一般 / 特定)と取得業種・業種略号
  • 許可の有効期限
  • 代表者名・所在地・電話番号

許可の有効期限確認についてはこちらの記事もご覧ください。

9. まとめ

  • 許可番号は「許可権者 / 区分 / 更新回数 / 番号 / 業種」の5パーツ
  • 「大臣」と「知事」の違いは工事規模ではなく営業所の所在地
  • 「般」=一般、「特」=特定(下請発注額の上限が異なる)
  • 更新回数 × 5年でおおよその許可業歴が推測できる
  • 当サイトで会社名・許可番号から無料で許可情報を確認可能

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