リフォームを​頼む前に|​建設業許可を​確かめる3つの​手順と​許可が​要らない工äº

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ノートパソコンの画面を見せて夫婦に説明する作業着の担当者

リフォームや家の修理を頼もうとして、「この会社に任せて大丈夫だろうか」と不安になった方は多いはずです。ホームページやチラシはきれいでも、それだけでは会社の中身は分かりません。

そんなときに、誰でも無料で確かめられるのが建設業許可です。建設業許可は、国土交通大臣か都道府県知事が、経営の経験・技術者・お金の条件を審査して出すものです。持っていれば、少なくとも国や県の審査を通った会社だと分かります。

この記事では、工事を頼む前に施主が自分でできる確かめ方を3つの手順にまとめました。あわせて、許可がなくても頼んでよい小さな工事の線引きと、許可だけでは分からないことも書いています。

目次

工事を頼む前に、なぜ建設業許可を確かめるのか

リビングのソファでスマートフォンを操作する女性
リビングのソファでスマートフォンを操作する女性(イメージ)

建設業法では、工事の完成を請け負う仕事をするには、公共工事か民間の工事かを問わず、建設業の許可を受けなければならないと決められています(建設業法第3条)。家のリフォームも、この「工事の完成を請け負う仕事」に当たります。

許可を受けるには、経営の経験がある人がいること、工事の種類ごとに決められた資格や経験を持つ技術者がいること、工事を請け負えるだけのお金の裏付けがあること、などの条件を満たし、書類で審査を受ける必要があります。つまり許可は、「最低限の体制がある会社」という目印になります。

反対に、許可が必要な大きさの工事を許可のない会社に頼むと、工事の途中で会社と連絡が取れなくなったときや、仕上がりに問題が出たときに、相談先や手がかりが少なくなります。契約の前に数分で確かめておくことで、こうした不安の多くを減らせます。

許可がなくても頼んでよい「小さな工事」の線引き

電卓を見せるスーツの女性と机の上の書類
電卓を見せるスーツの女性と机の上の書類(イメージ)

すべての工事に許可が要るわけではありません。国土交通省は、次の「軽微な建設工事」だけを請け負う会社は、必ずしも許可を受けなくてもよいとしています。

工事の種類許可がなくてもよい工事(1件ごと)
建築一式工事(家を建てる・大きな増改築をまとめて請け負う工事)請負代金が1,500万円未満の工事、または延べ面積が150㎡未満の木造住宅の工事
それ以外の工事(内装・屋根・外壁の塗装・水回り・電気など)請負代金が500万円未満の工事

この金額には消費税を含みます(出どころ:国土交通省「建設業の許可とは」・2026年10月15日に確認)。たとえば税込み80万円の浴室の交換や、税込み200万円の外壁塗装は、許可のない会社が請け負っても法律の違反にはなりません。

ただし、「許可がなくてもよい」は「許可のない会社のほうが安心」という意味ではありません。小さな工事でも許可を持っている会社は多く、許可の有無は会社を比べるときの材料のひとつになります。また、見積もりが途中で増えて500万円(消費税込み。建築一式なら1,500万円。延べ面積150㎡未満の木造住宅は除く)以上になる場合には、許可が必要になる点にも気をつけてください。

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手順1:会社の正式な名前と所在地を控える

白い紙にペンで書き込むシニアの男性と説明する人の手
白い紙にペンで書き込むシニアの男性と説明する人の手(イメージ)

最初に、頼もうとしている会社の正式な名前(株式会社などを含む)と本店の所在地を控えます。見積書・名刺・ホームページの会社概要に書かれていることがほとんどです。

屋号や通称だけで営業している会社もあります。「〇〇ホーム」「〇〇リフォーム」といった呼び名と、許可を受けている会社の名前が違うこともあるので、見積書の発行元の名前で調べるのが確実です。ホームページに許可番号(「千葉県知事許可(般-6)第〇〇〇〇号」のような書き方)が載っていれば、それも控えておきます。

見積書や会社概要に許可番号の記載が無いときは、担当者に「建設業の許可番号を教えてください」と聞いて構いません。許可を持つ会社にとっては、すぐに答えられる質問です。許可番号の「知事」「般」「( )の数字」の読み方は、建設業許可番号の読み方ガイドにまとめています。

手順2:データベースで許可を確かめる

控えた名前で、許可を受けている会社の一覧を調べます。調べ方は2つあります。

許可を出した都道府県か国の窓口で確かめる

許可は、許可を出した都道府県か国の窓口で確かめられます。会社の名前や許可番号を伝えると、許可の種類と有効期間が分かります。

建設業許可DBの会社検索で調べる

当サイトの建設会社名検索では、社名の一部を入れるだけで、全国の許可を持つ会社を探せます。会社のページには、許可番号・持っている工事の種類・所在地・電話・許可の有効期限がまとめて載っています。

名前で見つからないときは、住んでいる地域から探す方法もあります。たとえば千葉県の建設業許可業者一覧では、市区町村と工事の種類で絞り込めます。千葉県船橋市で建築工事業の許可を持つ会社は、2026年9月30日の一覧で380社です(船橋市の工務店・建築会社一覧)。

手順3:頼む工事の種類と有効期限を見る

会社が見つかったら、次の2点を見ます。

頼む工事の種類の許可を持っているか

建設業の許可は、工事の種類ごとに分かれていて、全部で29種類あります。屋根の工事なら屋根工事業、内装なら内装仕上工事業、水回りの配管なら管工事業、というように、頼む工事に合った種類の許可を持っているかを確かめます。

「建築一式工事業」の許可は、家を建てる・大きな増改築をまとめて請け負うためのものです。建築一式の許可があれば何の工事でも大きな金額で請け負えるわけではない点に注意してください。

許可の有効期限が切れていないか

許可には有効期間があり、期限までに更新しないと効力を失います。会社のページや国の検索システムで、有効期限が今日より先になっているかを見ます。期限が近い場合は、更新の手続きをしているかを会社に聞いてもよいでしょう。

許可だけでは分からないこと

許可は「最低限の体制がある」ことの目印であって、仕上がりの良さや対応の丁寧さまでを保証するものではありません。許可を確かめたうえで、次の点もあわせて見ておくと安心です。

  • 見積書の中身:「工事一式」だけでなく、材料・手間・数量が分かれて書かれているか
  • 契約書:工事の内容・金額・工期・支払いの時期が書面になっているか(建設業法では、工事の請負契約は書面で交わすことになっています)
  • 前払いの割合:工事の前に代金の大半を求められていないか
  • 連絡先:会社の固定の所在地と電話があり、担当者と連絡がつくか

災害の後などに、家の修理をすすめる訪問を受けたときも同じです。その場で契約を急がせる、代金の先払いを求める、といった場合は、いったん契約を見送り、許可と会社の所在地を確かめてから考えるようにしてください。台風や大雨で家が壊れたときに施主がする順番(罹災証明・応急修理・業者選び)は、台風25号・豪雨で家が壊れたら|千葉県の罹災証明と応急修理、施主がする4つの順番で千葉県の例を書いています。

まとめ:頼む前の3つの手順

  1. 見積書や会社概要で、会社の正式な名前と本店の所在地を控える
  2. 建設業許可DBの会社検索か、許可を出した都道府県か国の窓口で、許可を受けているかを調べる
  3. 頼む工事の種類の許可を持っているか、有効期限が切れていないかを見る

どれも無料で、数分でできます。500万円未満(消費税込み。建築一式は1,500万円未満か、延べ面積150㎡未満の木造住宅)の小さな工事では許可がなくてもよいことを知ったうえで、会社を比べる材料のひとつとして使ってください。

よくある質問

許可番号の「般」と「特」は何が違いますか?

「般」は一般建設業、「特」は特定建設業の許可です。特定建設業は、元請として大きな金額の工事を下請に出すときに必要な許可で、家のリフォームを頼む施主にとっては、どちらでも許可を受けている点は変わりません。国の検索システムと当サイトの使い分けは、建設業の許可情報の調べ方で画面の順に説明しています。

知事許可の会社に、県の外の工事を頼めますか?

頼めます。国土交通省は、大臣許可と知事許可の違いは営業所の場所による区分で、工事をしてよい地域の制限はないとしています。たとえば東京都知事の許可の会社も、全国どこでも工事ができます。

この記事は一般的な情報をまとめたものです。法令や制度は変わることがあるため、最新の内容は公表元で確認し、個別の判断は窓口の役所や専門家(行政書士・社会保険労務士・税理士など)に相談してください。

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この記事を書いた人

建設業許可(一般・特定)の新規取得・更新・業種追加から変更届・廃業届まで幅広い申請実務に精通した許可申請の専門家。国土交通省の法改正情報を継続的に追跡し、都道府県ごとの審査基準の違いや落とし穴を解説。経営事項審査(経審)・入札参加資格・財産的基礎要件の確認方法など、中小建設会社が直面する許可維持の課題に対応した情報を提供している。

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