リフォーム瑕疵保険とは|​検査と​保証の​仕組みと​契約前に​確かめること

企業検索はメインサイトから

建設業許可データベースのトップへ
明るい室内で作業服の担当者が夫婦に説明する様子

リフォームが終わってしばらくしてから、「雨漏りが止まっていない」「床がきしむ」といった不具合が見つかることがあります。頼んだ会社に直してもらえればよいのですが、その会社がなくなっていたら、どうすればよいでしょうか。

そんなときに備える仕組みがリフォーム瑕疵(かし)保険です。この記事では、国土交通省と住宅瑕疵担保責任保険協会の案内をもとに、施主(家の持ち主)が契約の前に知っておきたいことをまとめました。

目次

リフォーム瑕疵保険とは:検査と保証がセットの保険

床下の点検口をのぞき記録するヘルメットの人
床下の点検口をのぞき記録するヘルメットの人(イメージ)

リフォーム瑕疵保険は、リフォーム工事に欠陥(瑕疵)が見つかったときに、直すための費用などを保険でまかなう仕組みです。保険を引き受けるのは、国土交通大臣が指定した住宅専門の保険法人です。国土交通省のページでは、次の5法人が挙げられています。

  • 株式会社住宅あんしん保証
  • 住宅保証機構株式会社
  • 株式会社日本住宅保証検査機構
  • 株式会社ハウスジーメン
  • ハウスプラス住宅保証株式会社

この保険の特徴は、保証だけでなく検査がついていることです。施工中や工事の完了後に、第三者の検査員(建築士)が現場を検査します。自分では見られない部分を、専門家が確かめてくれることになります。

加入するのは会社、施主は「入ってください」と頼む

机の図面を前にスーツの担当者が女性に説明する様子
机の図面を前にスーツの担当者が女性に説明する様子(イメージ)

リフォーム瑕疵保険に申し込むのは、施主ではなく工事をする会社です。会社は、あらかじめ保険法人に事業者として登録しておく必要があります。

住宅瑕疵担保責任保険協会は、施主に向けて「工事契約締結前」に保険の加入をお願いし、契約のときに保険の証明を確かめるよう案内しています。つまり、施主にできることは次の2つです。

  1. 契約の前に、「リフォーム瑕疵保険に入ってもらえますか」と会社に聞く
  2. 契約のときに、保険に入ったことが分かる書類を確かめる

工事が始まってからでは頼みにくくなります。見積もりを比べる段階で、保険を使えるかどうかも比べる材料に入れておくとよいでしょう。

建設会社・工務店の方へ

ホームページの制作費は0円。かかるのは1万円だけです

1万円(税込・1回だけ)に、12か月のサーバーと .com ドメインの取得・初年度の費用を含みます。

制作費0円で申し込む ›

不具合が見つかったら:保険金はだれに払われるか

和室の天井に広がる雨漏りの茶色いしみと砂壁
和室の天井に広がる雨漏りの茶色いしみと砂壁(イメージ)

工事の後に欠陥が見つかった場合、保険金は原則として工事をした会社に支払われ、会社がその保険金で直します。施主は、会社に直してもらうことになります。

大事なのは、会社が倒産していた場合です。国土交通省の案内では、事業者が倒産などした場合は、保険金が発注者(施主)に支払われます。頼んだ会社がなくなっても、保険の手続きで直す費用を受け取れるのが、この保険のいちばんの安心です。

保険の中身:期間・金額・対象になる費用

国土交通省が示している保険の中身は、次のとおりです。細かい条件は保険の商品によって違うので、会社から受け取る書類で確かめてください。

項目 内容
対象 リフォーム工事をしたすべての部分(設備機器そのものの欠陥は対象外)
保険の期間 1〜10年(保険の商品によって違う)
保険金の額 100〜2,000万円(請負金額などによって違う)
支払いの対象 直す費用・調べる費用・仮住まいや引っ越しの費用など
支払われる割合 会社へは80%、施主へは100%(会社が倒産などしたとき)

「設備機器の欠陥は対象外」という点には注意が必要です。たとえば給湯器そのものの故障はメーカーの保証の話で、取り付け工事の欠陥とは分けて考えます。

保険を使える会社の探し方

住宅瑕疵担保責任保険協会のホームページには、「かし保険を利用する登録事業者等の検索」のページがあります。この検索は登録している事業者を探すためのもので、検索のページには「事業者の評価等を示すものではありません」と書かれています。

あわせて、会社が建設業の許可を持っているかも確かめておくと安心です。許可の確かめ方は「リフォームを頼む前に|建設業許可を確かめる3つの手順」に、契約書で確かめる項目は「工事の契約書で確かめること」にまとめています。当サイトの建設会社名検索では、社名から許可の種類と有効期限を無料で調べられます。会社名が分からないときは、都道府県別・業種別の建設会社の一覧からも探せます。

見積もりの段階で、会社に聞いておきたい5つのこと

保険を使うかどうかは、工事が始まる前に決めておく必要があります。見積もりを頼むときに、次の5つを聞いておくと、会社どうしを比べやすくなります。答えはメールなど、あとで見返せる形でもらっておきましょう。

  1. リフォーム瑕疵保険の登録事業者になっているか(どの保険法人か)
  2. この工事で保険に入るなら、保険料や検査の費用は見積もりのどこに入っているか
  3. 保険の期間と、保険金の上限はどうなるか
  4. 検査はいつ(工事の途中・完了の後)、何回あるか
  5. 保険に入ったことが分かる書類は、いつ受け取れるか

「入れます」という答えだけでなく、どの保険法人の、どの保険かまで聞いておくと、あとで書類を確かめるときに迷いません。

検査の日に、施主ができること

保険の検査は、検査員(建築士)が工事の内容を確かめるためのものです。施主が立ち会わなければならない決まりはありませんが、都合がつけば立ち会ったり、会社に検査の結果を聞いたりしておくと安心です。

  • 検査の日にちを、前もって会社から知らせてもらう
  • 検査で指摘があったか、あった場合はどう直したかを会社に聞く
  • 壁や床の中など、あとから見えなくなる所の写真を、会社に残してもらう

こうした記録は、保険の手続きだけでなく、ふだんの点検や、のちの別のリフォームのときにも役に立ちます。

まとめ:契約の前に確かめる3つのこと

  1. リフォーム瑕疵保険に入ってもらえるかを、契約の前に会社に聞く
  2. 保険の期間・金額・対象になる費用を、書類で確かめる(設備機器そのものは対象外)
  3. 協会の検索で登録事業者か、当サイトの検索で建設業の許可があるかを確かめる

出典:国土交通省「リフォーム瑕疵保険」(消費者向け・事業者向けの案内)・一般社団法人住宅瑕疵担保責任保険協会「安心してリフォームするなら『リフォームかし保険』!」「かし保険全般に関するご質問」(2026年9月30日に確認)
リンク:国土交通省「既存住宅状況調査、既存住宅瑕疵保険関係資料」(PDF・7ページに保険の期間と金額の表)・住宅瑕疵担保責任保険協会「リフォームのかし保険」(2026年10月19日に開いて確認)

よくある質問

施主が自分でリフォーム瑕疵保険に入れますか?

申し込むのは工事をする会社で、施主が自分で申し込む仕組みではありません。契約の前に、会社に加入を頼むことになります。

会社が倒産したら、保険はどうなりますか?

国土交通省の案内では、事業者が倒産などした場合は、保険金が発注者(施主)に支払われます。支払われる割合は、施主へは100%とされています。

保険に入ると、工事の費用は上がりますか?

保険料と検査の費用がかかるため、その分が見積もりに含まれることがあります。金額は保険の商品や工事の内容、請負金額によって変わるので、見積もりの段階で「保険に入る場合と入らない場合」の両方の金額を出してもらうと比べやすくなります。小さな工事でも保険を使えるかどうかは、会社と保険法人に確かめてください。

工事が終わった後から、保険に入ることはできますか?

この保険は、工事の途中や完了の後に検査を受けることが前提です。工事が終わってから申し込むことは、ふつうはできません。保険を使いたい場合は、契約の前に会社に伝えておきましょう。申し込みの期限や検査の回数は保険の商品によって違うため、くわしくは会社と保険法人の案内で確かめてください。迷ったときは、見積もりを頼んだ会社に保険法人のページを見せてもらうと確実です。

ホームページは、元請けや施主が最初に会社を確かめる場所です。全国 484,074社の中から選ばれる見せ方を、見本で確かめてみてください。工務店のホームページの見本を見る

建設会社・工務店の方へ

ホームページの制作費は0円。かかるのは1万円だけです

1万円(税込・1回だけ)に、12か月のサーバーと .com ドメインの取得・初年度の費用を含みます。

制作費0円で申し込む ›
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

建設業許可(一般・特定)の新規取得・更新・業種追加から変更届・廃業届まで幅広い申請実務に精通した許可申請の専門家。国土交通省の法改正情報を継続的に追跡し、都道府県ごとの審査基準の違いや落とし穴を解説。経営事項審査(経審)・入札参加資格・財産的基礎要件の確認方法など、中小建設会社が直面する許可維持の課題に対応した情報を提供している。

目次