千葉県の​職人の​日当の目安|​公共工事設計労務単価表 令和8年の​22職種と​前の​年との差

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鉄筋を組む建設現場で作業する職人たち

職人さんに声をかけるとき、見積りの手間代を決めるとき、「千葉県では1日いくらが目安なのか」を何で確かめればよいか迷う経営者は少なくありません。民間の日当は会社ごとに決まるため、公に出ている「相場」はありません。そのなかで、毎年同じ方法で都道府県別・職種別に公表されている数字が、国土交通省の公共工事設計労務単価です。本記事では、令和8年3月から適用の単価から千葉県の主な22職種を抜き出し、前の年との差と、近くの4都県(埼玉県・東京都・茨城県・神奈川県)との違いをまとめます。

先にお読みください:ここで扱う数字は、国が公共工事の予定価格を積算するために決めている単価です。実際に職人さんへ支払われている日当そのものではありません。民間の工事の日当は、会社・仕事の中身・時期によって上下します。

目次

公共工事設計労務単価とは

公共工事設計労務単価は、国や自治体が公共工事の予定価格を積算するときに使う、職種ごとの1日あたりの賃金の単価です。国土交通省と農林水産省が、毎年10月に行う公共事業労務費調査(実際に公共工事で働いた人の賃金の調査)をもとに決め、例年3月から適用しています。

数字を読むときは、次の3点に気をつけます。

  • 所定の8時間あたりの額で、残業の割増などは入っていません
  • 基本の賃金に加え、賞与などの臨時の給与や、実物で支払われる分(食事など)を1日あたりにならした額が入っています
  • 会社が負担する法定福利費(社会保険料の会社の負担分)・安全や教育の費用・宿泊費などは入っていません。会社が職人さんを雇うときにかかる費用は、この単価より大きくなります

千葉県の主な22職種の単価(令和8年3月から)

作業手袋をした手で木材に釘を打つ手元
作業手袋をした手で木材に釘を打つ手元(イメージ)

令和8年3月から適用の単価と、令和7年3月から適用の単価を並べました(単位:円・8時間あたり)。

職種令和8年令和7年前の年との差
大工30,50030,100+1.3%
とび工33,50033,000+1.5%
左官33,40032,300+3.4%
電工31,40029,700+5.7%
鉄筋工34,40032,900+4.6%
型わく工31,80030,300+5.0%
内装工34,10032,500+4.9%
塗装工34,70032,600+6.4%
防水工36,90034,700+6.3%
配管工29,40027,700+6.1%
屋根ふき工(空欄)33,500—
板金工35,80033,900+5.6%
タイル工27,70026,800+3.4%
サッシ工33,20031,700+4.7%
ガラス工33,40031,300+6.7%
ダクト工29,70028,900+2.8%
保温工28,60027,500+4.0%
溶接工35,80034,500+3.8%
鉄骨工28,90028,500+1.4%
はつり工31,20029,900+4.3%
造園工27,60026,800+3.0%
普通作業員25,50025,100+1.6%

屋根ふき工は、令和8年の表では千葉県の欄が空欄です(令和7年は 33,500円)。前の年の数字を目安にするときは、令和7年の単価であることを書き添えておきます。

屋根ふき工を除く21職種のすべてで、令和7年より令和8年のほうが高くなっています。上がり方が大きいのは、ガラス工(+6.7%)・塗装工(+6.4%)・防水工(+6.3%)・配管工(+6.1%)で、大工(+1.3%)・鉄骨工(+1.4%)・とび工(+1.5%)・普通作業員(+1.6%)は小さめです。

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近くの4都県との違い

ローラーで床に防水の塗料を塗る作業
ローラーで床に防水の塗料を塗る作業(イメージ)

同じ職種でも、都県によって単価は少しずつ違います。千葉県と、埼玉県・東京都・茨城県・神奈川県の令和8年の単価を並べました(単位:円)。

職種千葉県埼玉県東京都茨城県神奈川県
大工30,50030,60030,60030,90030,400
とび工33,50032,40033,10030,90033,100
電工31,40031,20034,30029,20031,500
鉄筋工34,40033,20033,80030,80031,600
塗装工34,70034,50036,50032,10036,300
溶接工35,80035,80038,10035,70038,900
普通作業員25,50025,90027,00025,40026,800

大工は5都県の差が500円の幅に収まっています。一方で、塗装工と溶接工は東京都と神奈川県が千葉県より1,600〜3,100円高く、電工は東京都が2,900円高くなっています(神奈川県との差は100円)。とび工と鉄筋工は、千葉県が5都県のなかで最も高い額です。県をまたいで職人さんに来てもらうときや、隣の都県の現場を受けるときは、職種ごとにこの差を確かめておくと、手間代の話がしやすくなります。

経営の場面でどう使うか

作業服の人が電卓を示す机とヘルメットと巻尺
作業服の人が電卓を示す机とヘルメットと巻尺(イメージ)

見積りの手間代の根拠として

民間の工事でも、施主や元請に手間代の上がり方を説明するとき、国が毎年同じ方法で出している数字は、根拠として示しやすい資料です。「千葉県の塗装工の単価は前の年から6.4%上がっている」のように、職種と県を決めて伝えます。ただし、単価そのものを「この額をいただきます」と示すのではなく、上がり方の傾向を示す資料として使います。

職人さんへの支払いや求人の目安として

自社の支払いがこの単価と比べてどのくらいの位置にあるかを見ておくと、人を集めるときの条件を考える手がかりになります。比べるときは、単価が8時間あたりで、会社の負担する社会保険料などが入っていないことに気をつけます。

公共工事を受けるとき

公共工事の予定価格はこの単価で積算されます。下請に出すときの手間代も、国は「労務費が適正に確保されるように」と求めています。改正建設業法により、2025年12月12日から、通常必要と認められる材料費等の額を著しく下回る見積りや、見積りを下げる変更の依頼が禁じられています(建設業法第20条)。あわせて確かめておきましょう。

よくある質問

Q1. この単価は、職人さんに支払う日当の最低の額ですか?

いいえ。公共工事の予定価格の積算に使う単価で、支払いの最低の額を決めたものではありません。ただし、国は下請の会社に対しても、この単価の水準を踏まえた適切な賃金の支払いを求めています。

Q2. 千葉県の中で、市によって単価は違いますか?

公共工事設計労務単価は都道府県ごとの単価で、県の中の市区町村ごとには分かれていません。

Q3. 次の単価はいつ出ますか?

例年、2月ごろに国土交通省が公表し、3月から適用されます。新しい単価が出たら、前の年との差をあらためて確かめましょう。

まとめ

千葉県の公共工事設計労務単価は、令和8年3月から適用の分で、屋根ふき工を除く21職種すべてが前の年より上がり、上がり方は+1.3%〜+6.7%でした。塗装工・溶接工は東京都と神奈川県のほうが高く、とび工と鉄筋工は千葉県が近くの4都県で最も高い額です。この数字は公共工事の積算のための単価で、実際の日当ではありません。見積りの説明や自社の支払いを考えるときの「上がり方の目安」として使いましょう。

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出典:国土交通省「令和8年3月から適用する公共工事設計労務単価」(PDF)・国土交通省「労務費の基準」の資料(PDF・令和7年12月12日施行)・国土交通省「令和7年3月から適用する公共工事設計労務単価」(PDF)(確認日 2026-10-02)
前の年との差は、当サイトが2つの表の数字から計算し、小数第2位を四捨五入しました。この記事の単価は公共工事の積算に使う単価で、民間の工事の日当や支払いの額を示すものではありません。

この記事は一般的な情報をまとめたものです。法令や制度は変わることがあるため、最新の内容は公表元で確認し、個別の判断は窓口の役所や専門家(行政書士・社会保険労務士・税理士など)に相談してください。

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この記事を書いた人

建設業許可(一般・特定)の新規取得・更新・業種追加から変更届・廃業届まで幅広い申請実務に精通した許可申請の専門家。国土交通省の法改正情報を継続的に追跡し、都道府県ごとの審査基準の違いや落とし穴を解説。経営事項審査(経審)・入札参加資格・財産的基礎要件の確認方法など、中小建設会社が直面する許可維持の課題に対応した情報を提供している。

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