資材高騰を乗り切る補助金・助成金まとめ|省エネ建材・DX投資で使える制度

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イメージ写真:資材高騰を乗り切る補助金・助成金まとめ

資材高騰・人件費上昇が続く中で、補助金・助成金をうまく活用して設備投資やDX化のコストを下げている建設会社もあります。しかし「補助金の情報が多すぎて何を使えばいいかわからない」という声も多く聞かれます。本記事では、2026年現在に建設業経営者が活用できる主要な補助金・助成金制度を省エネ建材・DX投資・雇用関係の3分野に整理し、申請のポイントを解説します。

補助金申請書類——建設業の省エネ・DX投資で使える補助金制度
目次

省エネ建材・設備の導入で使える補助金

省エネ建材・高性能断熱材・省エネ設備の導入には、複数の補助制度が用意されています。2026年度は次のような制度があります。

  • みらいエコ住宅2026事業(国交省):ZEH水準などの新築住宅と、省エネリフォームへの補助。登録した住宅省エネ支援事業者が施主に代わって申請します(施主が直接申請することはできません)。補助額は住宅の種類・工事の内容・地域で変わり、予算の上限に達すると受付が終わります。2024年度の「子育てエコホーム支援事業」、2025年度の「子育てグリーン住宅支援事業」に続く事業です。
  • 給湯省エネ2026事業(経産省):ヒートポンプ給湯器(エコキュート)・ハイブリッド給湯器・家庭用燃料電池の設置への補助。住宅省エネ支援事業者の登録が要ります。補助額は機種と性能で決まるため、公式サイトで確かめてください。
  • 工場・事業所の省エネ設備の補助(経産省):LED照明・高効率空調など、工場・事務所の省エネ設備の更新への補助があります。名前と枠は年度で変わるため、公募の要領で確かめてください。

※各補助制度は予算の上限に達すると受付終了となります。申請を検討する場合は、実施主体(国交省・経産省・自治体)の公式サイトで最新情報を確認してください。

建設業のDX投資で使える補助金

建設業DXツール——デジタル化・AI導入補助金で工事管理ソフト・原価管理システムを導入
  • デジタル化・AI導入補助金(旧 IT導入補助金・中小企業庁):中小企業のITツール導入費用の補助。建設業向けの工事管理ソフト・原価管理システム・電子契約システム等が対象になります。補助率・上限:通常枠は補助率1/2(最低賃金に近い賃金の事業者は2/3)・5万円〜450万円(業務のプロセスの数で上限が変わる)。2026年度に デジタル化・AI導入補助金(旧 IT導入補助金)から名前が変わりました。公募要領は改訂されることがあるため、申請の前に確かめてください。IT導入支援事業者を通じた申請が必要です。
  • ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(経産省):革新的なサービス開発・試作品開発・生産プロセス改善に対する補助。建設業では、BIM/CIM導入・ドローン測量システム・AI施工管理ツールなどが採択事例にあります。補助率:1/2(小規模事業者は2/3)。補助上限:750万〜3000万円(枠により異なる)。
  • 小規模事業者持続化補助金(中小企業庁):販路開拓・マーケティング・ウェブサイト制作等への補助。自社サービスのPR資料作成・展示会出展費用なども対象になります。補助率:2/3。補助上限:通常枠50万円(インボイス特例・賃金引上げ特例を使うと最大250万円)。

雇用・人材育成で使える助成金

人手不足が深刻な建設業では、採用・訓練・処遇改善に関する助成金も活用できます。

  • キャリアアップ助成金(厚労省):有期雇用の社員の正社員化や処遇の改善への助成。正社員化コースなどの金額は、対象者の区分や年度で変わるため、厚生労働省の最新の案内で確かめてください。建設業では人の定着のために使われています。
  • 建設労働者確保育成助成金(厚労省):建設労働者の雇用管理の改善や、技能の習得・向上にかかる費用への助成。コースごとの助成の率や額は、厚生労働省の案内で確かめてください。
  • 人材開発支援助成金(厚労省):業務上の訓練・資格取得にかかる経費・賃金への助成。建設業向け技能訓練(施工管理・CAD・安全衛生等)も対象。助成の率はコースや雇用の形で変わるため、厚生労働省の最新の案内で確かめてください。
建設業人材育成——雇用助成金と建設労働者確保育成助成金の活用

補助金・助成金申請で失敗しないための注意点

  • 原則として「交付決定前に発注・購入しない」:補助金は多くの場合、採択・交付決定後の経費が対象です。採択前に設備を発注・購入した場合は対象外になります。「先に買ってから申請」は原則NGです。
  • 申請窓口と締め切りを事前に確認する:補助金・助成金は公募期間が設定されており、予算消化で期中に締め切られるケースがあります。特に人気の高い制度は公募開始直後に申請することを推奨します。
  • 建設業許可の有無が申請条件になる制度がある:省エネ住宅補助の施工業者登録・特定の工事系補助金では、建設業許可の保有が申請要件となる場合があります。許可の有効期限と業種を定期的に確認してください。建設業許可の検索ページで自社の許可状況も確認できます。
  • 税理士・中小企業診断士・行政書士との連携が効果的:補助金申請は書類作成・事業計画書の内容が採否に大きく影響します。補助金申請に実績のある専門家と連携することで、事業計画書の中身を練り上げやすくなります。

国の補助金の多くは電子申請(jGrants)で受け付けており、事業者用の共通の認証「GビズIDプライム」のアカウントが要ります。アカウントの発行には日数がかかることがあるので、使う制度が決まる前に取っておくと、公募が始まってからすぐに申請できます。見積書・決算書・登記の情報など申請でよく使う書類も、1つのフォルダにまとめておくと慌てずに済みます。

まとめ:建設業が今すぐ確認すべき補助金3選

  1. 省エネリフォーム・ZEH関連:みらいエコ住宅2026事業(事業者登録で施主への還元+自社PR効果)
  2. DX・デジタル化:デジタル化・AI導入補助金(工事管理・原価管理ソフトの導入に使える・補助率と上限は枠で変わる)
  3. 雇用・人材育成:建設労働者確保育成助成金(技能向上・雇用管理整備の両方に使える)

資材高騰の出費を補填する直接的な補助金は少ないですが、DX・省エネ・人材育成への投資を補助金で賄い、浮いたリソースを資材コスト対策に充てる間接的な活用が有効です。都道府県別の建設業情報・手続きガイドでは、地域ごとの補助金・助成金情報も掲載しています。

よくある質問

Q. 補助金と助成金の違いは何ですか?

A. 補助金は主に経産省・国交省が実施する「投資・事業費への費用補助」で、競争型審査(採択率あり)が多い制度です。助成金は主に厚労省が実施する「雇用・訓練に関する要件を満たすと支給される制度」で、要件を満たせば原則受給できるものが多い点が違いです。建設業では、工事設備・DX導入は補助金、採用・訓練は助成金と使い分けるのが基本です。

Q. 複数の補助金・助成金を同時に申請・受給できますか?

A. 原則として同一経費に対して複数の補助金を重複受給することはできませんが、目的の異なる制度を組み合わせること(例:デジタル化・AI導入補助金+建設労働者確保育成助成金)は問題ありません。申請前に各制度の「他補助金との重複禁止規定」を確認し、不明点は担当窓口に問い合わせることを推奨します。

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この記事は一般的な情報をまとめたものです。法令や制度は変わることがあるため、最新の内容は公表元で確認し、個別の判断は窓口の役所や専門家(行政書士・社会保険労務士・税理士など)に相談してください。

出典と参考(2026年10月1日に確認)

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この記事を書いた人

中小建設企業の経営改善・財務強化・事業承継を専門とするビジネスアドバイザー。建設業特有の下請管理・支払サイト問題・財務諸表の見方を中心に、経営基盤の強化につながる実務情報を発信。建設業の経審(経営事項審査)と公共工事受注の仕組み、労働環境改善・働き方改革対応の最前線情報にも精通。M&A・事業承継・廃業検討中の建設会社向け情報も担当。

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