多古町、台風25号のがけ崩れ対策に補助 工事費の半分・上限100万円(10/2)

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崩れた斜面の土砂と木の根がブロックの擁壁の前にたまった道

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多古町は、令和8年台風第25号で崖が崩れ、住んでいる家屋に被害が出た世帯に向けて、「多古町宅地等災害対策工事補助金」の案内を出しました(町のページの公開は 10月2日)。所有者などが業者に頼んで行う崖地の災害対策工事の費用のうち、町が認めた経費の2分の1を補助します。上限は100万円です。災害の応急修理(災害救助法)とは別の、町の制度です。

目次

補助の額と上限

造成地に据えたコンクリートの擁壁と埋め戻す前の溝
造成地に据えたコンクリートの擁壁と埋め戻す前の溝(イメージ)
工事の種類補助の額(上限)
崖地災害対策工事(擁壁・法面の工事など)対象経費の2分の1・上限100万円
宅地災害対策工事(個人が業者へ土砂などの撤去を頼んだ場合)対象経費の2分の1・上限50万円

町の「交付上限イメージ」では、金額はすべて税込みで、次の3つの例を示しています。工事費 180万円なら補助 90万円・自己負担 90万円、工事費 200万円なら補助 100万円・自己負担 100万円、工事費 570万円なら補助は上限の 100万円で、自己負担は 470万円です。

使える人と条件

作業着の担当者が電卓を置いた机で書類に書き込む
作業着の担当者が電卓を置いた机で書類に書き込む(イメージ)
  • 工事をする宅地、または宅地に接する「がけ地」の所有者や、その土地に権利を持つ人。工事で守られる、住んでいる家屋の所有者なども対象です
  • 申請する人と同じ世帯の人に町税などの滞納があると、申請できません
  • 工事をする土地の所有者と申請する人が違うときは、土地の所有者から工事施工承諾書をもらいます
  • 申請の前に、町(都市整備課)との事前の調整が必要です

対象になる工事・ならない工事

急な斜面を覆うコンクリート吹付の法枠とアンカー
急な斜面を覆うコンクリート吹付の法枠とアンカー(イメージ)

個人に町から補助金を出すため、町は工事の工法を審査します。町が例に挙げているのは、ブロック積擁壁・コンクリート法面吹付・H鋼パネル擁壁などです。土嚢・木柵・ブルーシート張りのような軽い対策は、補助の対象として認められません。

補助の対象になる経費は、業者に請け負わせる工事なら請負額です。自分で直営で行う場合は、全体の費用から人件費・労務費・諸経費を除いた額になります。

申請の流れと書類

ふだんの流れは、申請 → 町の書類審査と現地調査 → 交付決定 → 工事の着手 → 工事の完了 → 実績報告 → 町の審査と現地調査 → 交付額の確定 → 請求、の順です。交付決定の前に工事を始めないのが原則です。

台風の被害のように復旧を急ぐ場合は、「宅地等応急災害対策工事事前着手承認申請書」を先に出し、工事が終わってから申請の書類をそろえて出す道があります。事前着手の承認に付ける書類の例は、位置図・公図の写し・現況写真・土地の登記事項証明・世帯の住民票・世帯の納税証明書(非課税証明書)です。

いつ出す書類(町の手順書の例)
申請のとき交付申請書・位置図・公図の写し・計画平面図・計画断面図・構造図・地権者の同意書・承諾書・工事見積書・現況写真・登記事項証明・世帯の住民票・世帯の納税証明書(非課税証明書)
工事が終わったとき実績報告書・契約書(請書)の写し・領収書(振込依頼書)の写し・完成写真
交付額が決まったあと交付請求書・交付額確定通知書の写し

日程

項目期限・時期
町のページの公開2026年10月2日
工事の完了災害が起きた日の属する年度のうちに終える(複数年にわたる工事は初年度の分だけが対象)
申請の締切町のページには書かれていません。都市整備課に確かめてください

問い合わせは、多古町 都市整備課 土木管理係(町のページの表記で 電話 76-5407)です。制度の決まりは「多古町宅地等災害対策工事補助金交付要綱」(平成24年9月告示)で、手順書は平成29年4月の時点のものが公開されています。

住宅会社・工事会社に何が変わるか

この制度は、町が業者に直接払う応急修理と違い、所有者が業者と契約して代金を払い、あとから町が所有者に補助金を出す形です。多古町で崖や擁壁の復旧を頼まれた会社は、次の点を最初に施主と確かめます。

  • 工法が審査の対象になるため、見積もりの段階で擁壁や法面の工法と構造図を示せるようにします。土嚢やブルーシートだけの対策は対象外です
  • 急ぐ工事は、着手の前に施主が事前着手の承認申請を町に出しているかを確かめます。出す前に始めた工事が対象になるかは、町に確かめてください
  • 完了後の実績報告に、契約書(請書)の写し・領収書の写し・完成写真が要ります。着手前・完成の写真を残し、請書を必ず交わします
  • 補助の上限は100万円で、超えた分は施主の負担です。工事費の総額と、補助を引いた自己負担の額を、契約の前に施主に示します

多古町・千葉県のほかの補助金

  • 出典:多古町「居住家屋に対する多古町宅地等災害対策工事補助金のお知らせ」 制度のページ(交付上限イメージと申請者用の手順書の PDF を含む)
  • 確認日:2026-10-03

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この記事を書いた人

建設業許可(一般・特定)の新規取得・更新・業種追加から変更届・廃業届まで幅広い申請実務に精通した許可申請の専門家。国土交通省の法改正情報を継続的に追跡し、都道府県ごとの審査基準の違いや落とし穴を解説。経営事項審査(経審)・入札参加資格・財産的基礎要件の確認方法など、中小建設会社が直面する許可維持の課題に対応した情報を提供している。

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